ジェネリックとはどういう医薬品?新薬との違いやメリット・デメリットを解説

医薬品

薬局に処方箋を持参した際、ジェネリック医薬品を希望するかどうか聞かれた経験はありませんか。ジェネリック医薬品には薬代を安く抑えられるほかにも、さまざまなメリットが存在します。数ある医薬品のうち選択肢の1つとして、ジェネリック医薬品についての正しい知識を得ることが大切です。

今回は、ジェネリック医薬品について、新薬との違いやメリット・デメリットなどをご紹介します。

ジェネリックとは?

そもそもジェネリック薬品とはどういったものなのでしょうか。新薬との価格の違いとともに、みていきましょう。

ジェネリック医薬品について

ジェネリック医薬品は、後発医薬品とも呼ばれています。つまり、新薬と同じ有効成分を使用している薬のことで、品質や効き目が同等な薬です。新薬の特許が切れた後(20年後)に発売されます。何度も行われる厳しい試験に合格する必要がある上に、厚生労働大臣による承認もうけて販売されている安全性の高い薬です。

ジェネリック医薬品はどうして安いの?

ジェネリック医薬品は、新薬に比べると価格が3割から6割ほど安いと言われています。これは新薬と違い、開発費がかからないためです。通常新しい薬を開発するためには、10年以上という長い歳月に加えて、数百億という開発費が必要とされます。しかし、これらの開発費がかからないジェネリック医薬品は、より安く販売することが可能となっているのです。とくに、長期間服用する必要がある薬などであれば、ジェネリック薬品を使用することによって得られる価格差は大きなメリットとなるでしょう。

ジェネリック医薬品の頼み方は?

医師から出された処方箋にある「変更不可」という項目を見ることで、ジェネリック医薬品に変更できるかどうかを知ることができます。もしもここにチェックや印が入っている場合には、原則としてジェネリック医薬品に変更することはできず、もしもチェックが入っていない場合には変更することが可能です。

ジェネリック医薬品を希望する場合には、処方箋を確認した上で、病院や薬局でジェネリック医薬品を希望する旨を伝えるようにしましょう。直接伝えづらいという方は、「ジェネリック医薬品希望シール」や、「ジェネリック医薬品希望カード」などを提示するのがおすすめです。

海外では日本よりも普及しているジェネリック医薬品

日本でも年を追うごとにジェネリック薬品が普及していますが、アメリカやイギリス、ドイツなどに比べるとその使用率は低いのが現状です。具体的に見てみると、アメリカでのジェネリック薬品の使用率が90%を超えているのに対して、日本での使用位率は69%にとどまっています。日本の国民健康保険制度を維持するために、国をあげてジェネリック医薬品の使用を進めているところです。

2ジェネリック医薬品のメリットとデメリット

ここではジェネリック医薬品を使用するメリットとデメリットについてみていきましょう。

ジェネリック医薬品のメリット

ジェネリック医薬品のメリットとしては、新薬に比べるとさまざまな面から改良が加えられていることがあげられます。たとえば、大きくて飲みにくかった錠剤を小型化したり、丸い形の薬を楕円形に変更してつまみやすくしたりがあげられます。ほかにも、冷所保存が必須だった薬を常温保存可能にしたり、飲みやすい味に変更したりという改良もあるでしょう。このように、同じような成分を持ったジェネリック医薬品でも、利便性アップのための工夫がほどこされているのが大きなメリットといえるでしょう。

ほかにも、新薬に比べて費用を抑えられるほか、国の医療費負担額を減らすという金銭的なメリットも挙げられます。

ジェネリック医薬品のデメリット

ジェネリック医薬品のデメリットとしては、有効成分が同じであるものの、全く同じ成分ではないという点があげられます。そのため、長期間同じ薬を飲み続けてきた方がジェネリック医薬品に切り替えた場合、形や見た目の違いから飲みにくさを感じたり、慣れるまでに時間がかかったりする可能性があります。

オーソライズド・ジェネリックについて

ジェネリックと一言でいっても、さまざまな医薬品メーカーから色々なジェネリックが出ています。そんな中で新たなジェネリックの選択肢とされているのがオーソライズド・ジェネリックです。略してAGとも呼ばれるオーソライズド・ジェネリックは、新薬メーカーから許諾をうけてから製造している、原薬や製造法、添加物などが新薬と全く同じ医薬品です。

有効成分はもちろん、製造工場、色や形などの見た目も新薬と同じであるという特徴があります。新薬の約半分程度の値段に抑えられるのが魅力となっています。全ての医薬品にオーソライズド・ジェネリックが用意されているわけではありませんが、もし自分が服用している薬にAGが用意されている場合には、選択肢に加えてみるのもよいでしょう。

まとめ

今回は、ぜひ知識として知っておきたいジェネリック薬品についてご紹介しました。ジェネリック薬品と一言でいってもさまざまな会社からいろいろなものが出されています。薬剤師に相談の上、自分にあったものを納得した上で選ぶことが大切です。

藤沢市湘南台駅前にあります「有限会社湘南台薬品」では、開業50年以上の街の薬局屋です。お薬代の負担を軽減できるジェネリック医薬品も取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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