当店は湘南台駅前にあるOTC併設型の薬局です。
薬局ですから処方せんを受付をしたり、一般医薬品などの販売が仕事です。
ですが、薬局にお越しになる患者さまやお客さまと毎日接していますと、
「一番大事なことは病気になる人を減らすこと」ではないのかと考えます。
だいぶ乱暴な表現だとも思いますが、
病気になってしまったときも治すのは薬ではありません。
薬はあくまで補助でしかありません。
ご自身のからだが治すのです。
わたし自身が患者さまやお客さまのお悩み解決の一助になるべく様々な勉強をしている中で、ますますその思いを強くしています。
「クスリ=リスク」
なのです。
人間のからだの持つ力は自身が感じるよりも想像できないほどのすごさを秘めていることはご存じだと思います。
どうすごいのか、いくつかあげてみましょう。
私たちの活動に必要なエネルギー。
- ① 食事から得たブドウ糖を体内で分解して、ミネラルなどの力を借りながらいくつもの物質に変化して最終的に活動エネルギーになること。
- ② 様々な変化をする過程でエネルギーが作り出されますが、その量はそれぞれの過程で決まっていること。
- ③ ブドウ糖を消化する一連の過程は、体内では体温である、およそ37度の低温で2~3時間で終わること。
- ④ 同じ事を研究室で再現すると、110度の高温で18時間かけないと終わらないこと。
- ⑤ からだの心臓をはじめとした臓器は互いに連動し、心臓の振れ幅が一番大きく他の臓器に影響を与えやすいこと。
例えば、びっくりしたときなど、アタマ(脳)ではなく、(ハート)心臓がドキッ!としますよね。コレもそのひとつです。
ただ、いまだに解明できないこともあります。
国指定レベルの難病や末期がんなどで苦しんでいる方が、なにかの出来事などをきっかけに治らないまでもはるかに軽くなったり、
というニュースはバラエティ番組では定番のコンテンツのひとつになっているくらいです。
このようなことが起きうることは、はるか昔の先人たちはおそらく知っていたのでしょう。
ことわざや落語のネタ、いわゆる言い伝えの類いなどに見ることができるからです。
本当に知れば知るほど、人のからだの仕組みはすごいのだ、と感じさせられます。
同時にそんなにすごいからだを持っているのだから、大事にしなければ、と思いませんか?
私たちはこんなにスゴイ体を持っているのだから、能力の活かし方をみんなが知れば、病気になる人も減らせるのではないか。
普段意識せずに動いているからだの活動が、どれだけスゴイ事なのかをわかってもらうだけでもだいぶ違うかもしれません!!