疲労ってどういうこと?

疲労とは活性酸素によってATP(ヒトを動かすエネルギー)の産生能力が低下した状態と言うことができます。

疲労の原因は乳酸という物質が増えること、と言われたこともありましたが、乳酸は疲労によって増えるのであって原因ではないということがわかってきています。
そもそも乳酸は糖を分解したときにできるもので、ATPと同じようにエネルギーとして使われる物質でいわゆる老廃物ではないのです。
それどころか、エネルギーとしてはヒトにとってATPよりも乳酸の方が使いやすくパフォーマンスがいいこともわかっています。
言うなれば、ATPの原料であるブドウ糖がレギュラーガソリンであるのに対し、乳酸はハイオクであるとも言えるのです。
巷間ではダイエットが花盛りですが、ダイエットするには運動と良質な栄養が不可欠と言われます。
運動することがやせることにつながるのはすぐわかりますが、運動するためには食事してエネルギーを作らなければいけません。
その食事もファストフードではダメなのも私たちは知っています。
なぜダメなのかというと、原料の質がよくないからということができます。
粗悪な原料からはエネルギーをうまく作れないばかりか、作る機械をダメにしてしまうこともありますよね。
まったく運動をしない人がファストフードなどばかり食べていたら太るのは当たり前だと言えます。
ブームとしてのダイエットはおすすめしませんが、より健康になるためにダイエットをするなら、一番いい方法はキチンとエネルギーにできる良質な食事をしながら運動することです。
運動すると疲れますが、それは自分のカラダに負荷をかけているという意味ではストレスになります。
全力疾走すると疲れますが、少し休むと回復しますね。
これは実は運動によって生まれた乳酸が運動したことで増えたストレスを消してくれることによる回復という意味も含んでいるのです。
疲れがたまるほど、なかなか疲れが回復しにくくなるのは、疲れを処理するのに時間がかかるからとも言えますね。
ここでは、カラダの疲労のことばかりを書きましたが、アタマの疲労もメカニズムは一緒であることがわかると思います。

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