人間性を磨くことの大事さ

こんにちは。湘南台薬局です。

もう今週も週末ですが、次の休みには何をしよう?と思っていらっしゃる方はいらっしゃいますか?

ちなみに私は休みの日のほとんどはどこかの勉強会に行っています。

もっとも勉強とは関係なく、月曜にはアタマが次の休みの日にすでに飛んでいる、と言った方が正しいですが。

最近、業界紙でどなたかがOTC薬について書かれている記事を読みました。

薬剤師はOTC薬に興味を持てない、という結論を導いた上でなぜ興味を持てないのか?という考察をされていました。

その理由は大きく分けて3つあるとして

1,薬剤師が相談されることに慣れていない

2,どこか調子が悪くなったらまず医者に行く、という日本で形成されたメンタリティ

3,OTC薬は全額自己負担ですが、医師に診てもらった場合は健康保険制度によって自己負担は3割程度ですむ、という懐具合の問題

ということを挙げていました。

2と3は長い間に醸成されてきた観念だったり制度的な事柄だったりするので、外部から手を入れることは難しいと思われますが、1については十分に介入できることだと思います。

相談されることに慣れていただくためには前段階として、なぜ慣れていただく必要があるのか、ということについての丁寧な説明が必要だと感じています。

その説明には国家的視点も含まれることに注意しなければならないと思います。

当薬局は1店舗しかなく、ただ地元の強みと立地のよさだけに助けられてきたと言っていい薬局です。

そのような薬局は多いだろうと想像しますが、規模は小さかろうと国家的視点は他のどのような業種と比べても必要不可欠であると考えます。

医療費をはじめとした社会保障費の削減は今や誰も異論を唱えることができないのは事実です。

その意味で薬局、そして薬局で勤務されている薬剤師の方々は国家的には医師と同じくらい重要なウェイトを占めていいはずです。

実際にはどうでしょうか。

薬剤師であれば誰もが医師に比べて自分たちの立場は、と卑下しているのではないでしょうか。

でも薬剤師は医師よりも人々の近くに存在していると私は考えます。

なぜなら医師に頼るのはいつの時代も最終手段であるからです。

それだけ医師には医療技術や知識以外に求められる部分が多いのであり、だからこそ医は仁術という言葉が生まれたのではないでしょうか。

医師にもさまざまな人がおり残念ながらその資質に疑問を持つような医師もいます。

ですが、医は仁術なり、という言葉に異論を挟む方はごく少数であると考えます。

当薬局はその言葉をもっと広義の意味で使いたいと考えます。

すなわち人の健康とは何をもって健康というのか?を問い続けることです。

それは人間性を磨き続けること、ということにも置き換えられるのではないかと考えます。

OTC薬はかぜ薬などの対症療法薬だけではありません。カウンセリングがあってのOTCなのです。そこには絶対に高い人間性が求められます。

そのような事を考えていた結果、今日のブログはこのタイトルになりました。

いつもご覧頂きありがとうございます。

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