お薬手帳が義務化になりました
「お薬手帳」を持って積極的に医療に参加しましょう。
病気を治療するためには、薬のことをよく知って、正しく薬を服用することが絶対条件です。
また、成り立ちや症状がでる仕組み、あるいは検査データの読み方についても勉強しておく必要があります。
薬に関しては、薬局で「お薬手帳」を渡し、これに詳しい内容を書き込むか、薬の写真とその内容を印刷した資料を貼って、説明するようになってきました。
「お薬手帳」をお渡しする理由は、より薬のことを知って戴きたいからです。口頭で説明しただけでは、すぐに忘れてしまします。繰り返し薬のことを確認していく必要もあります。
そこで印刷物として常に確認を出来るようにしました。
「お薬手帳」は医療情報を開示するという性格を持っています。何時から、どの薬をどのくらい飲んでいるかが分かります。
また、服用したときの身体的な反応も分かります。こうした情報は、医師も必要としています。患者さんが思い出しながら話すよりも、的確な自分自身の情報を医師に提供して、さらにより良い薬物療法を受けることが出来るようになるわけです。
「お薬手帳」の機能を利用することで、過去から得られた自分自身の情報が総合的に纏められて記録できるとともに、個々の医療機関から得られた情報が散逸してしますことが無くなります。
「お薬手帳」が開発されてきた過程で、患者さんからアンケートを取っています
その結果
- 「一人暮らしなので何かあったとき助かる。」
- 「旅行したときに携帯して万が一に備える。」
- 「話が出来なくても周りの人に分かってもらえる。」など
緊急時の対応に利用している例がありました。
「お薬手帳」を所持することは、病気や治療薬に興味を持つきっかけにもなっているようです。患者さん本位の医療が叫ばれていますが、これは患者さんご自身が医療の主体者になることにほかなりません。「お薬手帳」を持って積極的に医療に参加することが必要です。